小学校音楽専科になるには② 資質的なことはどうなの?

前回は、小学校音楽専科になるために必要な資格の話をしましたが、今回は、どんな人が向いているのかな、ということを考えてみました。

小学校の中では少し特殊かも…

私は中学校に14年間勤めて、その後に小学校に転勤しました。少子化の中で、中学校ではひとつの学校に、音楽科教員は3人から2人へ、というように、だんだん必要数が減ってくる中での転勤でした。

いざ転勤して、まず最初に感じたのは「孤独」です。中学校では、全員が専科のようなもので、学年ごとに大きく3つに分かれている中のどこかに所属して動きます。

しかし、小学校では、まず担任が学年・学級ごとに動く、というのが標準で(少なくとも私の県では)、専科は所属感がとても薄いのです。極端に言えば、その学校の中で役に立っている気がしませんでした。私のように、中学校から小学校に転勤した人で、この「孤独感」を持つまま、中学校に戻った人が何人かおられます。もともと小学校からスタートしていたら、「こんなもんだ。」と思って、孤独感は持たなかったかもしれません。

自分から入っていけばいい、と気づいたら孤独感がなくなった!

私が、この孤独感から卒業できた理由は2つあります。

まず1つ目は、我が家の子どもが1歳と3歳で、1歳児が当時病気がちだったせいもあり、あまりの忙しさに、自分のことを考える暇がなかったことがあげられます。

2つ目は、たまたま3年目に、学校内の人事で、音楽だけでなく、2クラスの算数のTTに入ることになったことによります。担任の先生お2人(現在もお付き合いしてもらっている大先輩です。)それぞれの授業を近くで見たり、自分も算数を教えに回ったりする中で、「子供たちの中に入っていけばいいのだ。先生の中に入っていけばいいのだ。」と、当たり前のようでわかっていなかったことに気づきました。

そう気づいてからは、何かと学校の細々した作業などに参加したり、作業に呼んでもらったりするようになり、学校の一員として役に立っているという実感を持ちながら過ごすことができるようになりました。

この経験は、現在にもつながっています。自分から、学校や学年に関わることで、人間関係が広がると思います。

専科は関わる人間の数が多い!

担任の先生と子ども、どちらの数も非常に多くを相手にすることになります。日々の出来事を担任に伝える必要もあります。活動の中で、もめることもあります。自分自身のコミュニケーション能力アップや、子ども同士のもめごとが起きないようにする工夫・準備などは、常に考えるようにしています。多くの担任に関わる中で、いろいろな子どもの扱い方や、教室での工夫などを今までたくさん見ながら勉強させてもらっています。

私はどちらかというと、人見知りする方で、初めての人や場所は苦手です。だからこそ、同じような子どもの気持ちはわかるはずで、こちらからアプローチをどんどんしようと思っています。変ないい方ですが、お給料をもらっている以上、人見知りだなんて言ってられません(笑)。

人との関わりが好きな人には苦労なくこなせると思います。

小学校の先生はみなさん器用です。音楽専科の存在価値を示せるようになろう。

小学校の先生はみなさんとても器用で、何でもこなされます。そんな人だから、小学校の先生をしているのでしょう。ですので、私がいなくても、代わりにできる人が大勢いらっしゃいます。そんな中で、「私・音楽専科が存在する意味」をいつも考えながら仕事をしています。誰がやってもできることを、わざわざ音楽室に来てもらって提供していては、音楽専科の存在する意味がないと思っています。子どもは音楽大好きなので、特別なことを提供する必要はありません。

たとえば、「音楽の先生は、本当に音楽が好きなんだな」「この部屋に来るといつもと違う気持ちになる」など、ささいなことでもいいので、教室では味わえない「何か」を、音楽室で感じて帰ってくれたらと思います。

その「何か」を模索し続けることのできる人に、どんどん音楽専科になってもらいたいと思います。

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