小学校音楽専科になるにはどうしたらいいのか、という疑問を持つ人が結構多いことに気づきましたので、それについて書きたいと思います。
どんな資格が必要なの?
学校で働いていると、6年生にもなると、「先生みたいに音楽の先生になるには、どうしたらいいですか?」と時々聞かれます。以前勤めていた中学校の方が聞かれた回数が多いです。やはり、中学生になると、年齢的に将来のことを考えるのですね。
小学校音楽専科をしている人は以下3種類に分かれます。(私の住む県内は少なくとも)
①小学校の教員免許を持っていて、中学音楽の免許を持っていない。
②小学校の教員免許を持っていないが、中学校音楽の教員免許を持っている。
③上の①②どちらも持っている。
①の小学校の教員免許を持っていて、中学音楽の免許を持っていない場合
学校の中で、どうしても音楽専科がいないという状況(音楽専科が転勤した、産休に入った等)の中で、音楽専科を始めた人が結構たくさんいます。管理職から頼まれたり、自分も日頃から「機会があれば音楽専科をやりたい」と発信していたり、というようなタイミングで音楽専科になった人をたくさん見ています。やってみて「合わないな」と感じて、その任期でやめる人(学級担任などに戻る)もいますし、そのまま続ける人もいます。
一度なってしまえば、転勤する時も、どこかの音楽専科があくところに配属してもらえます。
②中学校音楽の免許を持つ人の場合
中学校で勤めていて、途中で小学校で音楽を教えてみたい、という人がこの場合に当てはまると思います。基本的に、小学校に転勤したとしても、音楽しか教えることはできません。ただ、現場に応じて、「臨時的に免許状を発行」されて、その学校で必要なほかのことを教える場合もあるかもしれません。
③小学校免許と中学校音楽の免許両方を持つ場合
教育大学や教育学部出身の人は、小中の免許を両方持っている人もいると思います。
私もこの部類です。私自身は小学校過程音楽科に所属していて、中学校音楽の免許を取るための単位も取りました。学生の頃、中学校の教員になりたいと考えていたので、取る必要があったためです。中学校で14年目が終わるころ、小学校への転勤を考えた際には、結構スムーズに転勤が決まったとのちに聞かされました。きっと、小学校の免許も持っていたからだと思います。現場の役に立つだろう、という感じでしょうか。実際、現場の状況に合わせて、書写や家庭科の授業を少し持ったり、算数の指導に入ったりしたことがあります。
最近「小中学校(小中学校が同じ校舎)」が私の県内でちらほら出てきています。そんなところで働く場合もあるかと思います。私も誘われたことがありますが、その時、教務主任をやり始めたところで、まだもう少し続けたいと感じておりましたので、お断りしました。でも、この仕事が好きなものにとっては、魅力的ですね。
転勤する際も、両方持っていると、転勤しやすいかもしれません。
じゃあ中学音楽の免許だけの方がラッキーじゃない?
音楽だけを教えたいので、中学音楽の免許だけの方が、いろいろやらされなくていいかな、と思われるかもしれません。しかし、「ほかのことをやらされない」ことはないと思います。免許を持っていても持っていなくいても、現場の状況に合わせて何かしら音楽以外のことは出てきます。今の教育現場は、人が足りません。必ず何かやることになるでしょう。そう思って、今後の参考にしていただけると幸いです。
資質については、またの機会に…
今回は、私が知る限りの「小学校音楽専科になるための資格」について書きました。資格を持っていても、音楽専科を続ける人、やめる人がいます。そんな話をいつかできればと思います。
読んでくださりありがとうございました。
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